広報 (新聞掲載記事・研究会案内)

北海道奥尻高等学校2年生21名の皆さんに奥尻島の災害文化を考えるフィールドワークを実施しました

2023年8月29日(火)、北海道奥尻高等学校との連携のもと、同校2年生21名を対象に、防災まち歩きの特別授業(高大連携講座)を実施しました。本授業では、2022年度から必履修化された「地理総合」での学習内容を活用しながら、1993年に北海道南西沖地震で被災した北海道奥尻町青苗地区を実際に歩き、被災による景観や街路の変化、復興施設、慰霊碑、ハザードマップなど確認しながら、青苗地区で受け継がれている災害文化について考えました。

好天に恵まれた当日、生徒の皆さんは、講師となった地理学、人類学、防災研究を専門とする当研究所の研究メンバー(当研究所運営委員:村中亮夫教授・花岡和聖准教授[本学文学部地域研究学域]、客員研究員:手塚薫教授[北海学園大学]、谷崎友紀講師[せとうち観光専門職短期大学])と一緒になって、地理院地図で現在の位置を確認しながら、奥尻島津波館や時空翔(慰霊碑)、青苗遺跡、避難路のほか、三角点や電子基準点、地形などを確認して歩きました。

受講生の皆さんから、「授業の話がとても分かりやすく、今まで知っていた知識にさらに細かい説明があったので、とても有意義な時間を過ごす事ができた」、「奥尻に住んでいても時空翔の土台が地震の時のがれきなどを使っていたことは知らなかったし、改めて南西沖地震の事について確認することが出来て良かったです」、「まさか三角点が奥尻にあるとは思いませんでした。なので見ることができて良かったです。電子基準点は今まで通ってた道にあるのにも関わらず初めて見ました。実際に発見された勾玉や土器も気になったので、機会があれば見てみたいです」、「説明が少し難しかった。全ての所をみたかったので1つ1つの所を短くしてもいいのかなと思った。奥尻に1年いるけど自分の知らないことがたくさんあったので、聞いていておもしろかったです。今回の授業では奥尻には良い所があると改めて知ることが出来ました。おもしろかったです。」など、地理院地図を見ながらの防災まち歩きを通して、それぞれの高校生が青苗の新たな側面を発見してくれた様子が伝わるコメントが寄せられました。

北海道奥尻高等学校2年生の皆さん、今回の学びをもとに、奥尻島についてさらに探究していってください!

青苗岬にある奥尻津波館からスタートしました
北海道南西沖地震で犠牲になられた方々の慰霊碑のまえで語り部のかたからお話をおうかがいしました
電子基準点を確認しました。説明を受けるまで「何だろう?」と気にしていた生徒さんもいました
青苗遺跡の発掘現場を確認し発掘のお話しもお伺いしました
北海道南西沖地震のあとに建造されたドーム形式の津波避難路を確認しました