広報 (新聞掲載記事・研究会案内)

「アライグマセミナー2015年」を開催します

特定外来生物アライグマは日本各地に拡大を続けています。対策のため必要な情報をどのように集め、市民に周知するかが大きな課題です。社寺に残された爪痕の調査でアライグマの出没動向、拡大や縮小の傾向、捕獲等の対策効果について明らかにできることが分かってきました。特に市民や学生の参加による調査はアライグマ問題の周知に役立つとともに、鎮守の森保全のみならず地域の文化について考える機会にもなります。今回はアライグマ爪痕調査の事例紹介とそのデータの分析により見えてくるアライグマの状況について、現場のお話を聞き討論します。

<日時>
2015年3月1日(日)
10時00分~16時30分

<会場>
中央大学後楽園キャンパス 6号館7階6701教室
〒112-8551 東京都文京区春日1-13-27

参加費>
無料

<申込方法> 
要事前申込(定員 60名)
※2月27日までにお申し込みください

<申込先>
FAX :075-551-3936
MAIL:chipmunk@h5.dion.ne.jp (川道)

<主催>
関西野生生物研究所
立命館大学歴史都市防災研究所

<共催>
生物多様性JAPAN
NPO法人天覧山・多峯主山の自然を守る会
トトロのふるさと基金
 
<プログラム>
■開会挨拶  川道武男(関西野生生物研究所)

■第一部    10:05-11:30
〇アライグマの現状と問題点
川道美枝子
(関西野生生物研究所代表・立命館大学歴史都市防災研究所客員研究員)

〇アライグマの繁殖
加藤卓也(日本獣医生命科学大学助教)

■昼 食   11:30-12:20

■第二部   12:20-14:55
〇アライグマ爪痕調査手法によるアライグマの現状把握と市民啓蒙の効果
川道美枝子(関西野生生物研究所代表)

〇埼玉県飯能市でのアライグマ爪痕調査
対馬良一(NPO法人天覧山・多峯主山の自然を守る会)

〇チームアライグマの爪痕調査報告-調査を通して考えたこと-
小林拓哉・須藤祐太(埼玉県立蕨高校)
河野和・石垣翔大・茂手木信斗(埼玉県立坂戸西高校)
河野哲(私立海城高校)・角田周平(埼玉県立飯能高校)

〇「千葉県いすみ市でのアライグマ爪痕調査 ~中間報告~」
大久保佑亮・横山公大・伊藤嘉将(千葉県立大原高等学校)

〇「希少種保護のためのアライグマ低密度域における戦略的個体数管理
:神社に残されたフィールドサインと農作物被害の時空間分布
を用いた生息域の絞込みによる捕獲方法の提案と実践」
山崎響子・吉田和哉・森田悦朗・浅田正彦・長谷川雅美
(千葉県ニホンイシガメ保護対策協議 会・東邦大学理学部)

■休 憩    14:55-15:10

■第三部    15:10-16:30
〇所沢市アライグマ爪痕調査1年目の結果から
竹内大悟(早稲田大学自然環境調査室)
堀井達夫・横山伸夫(公益財団法人・トトロのふるさと基金)

〇アライグマによる社寺侵入被害の空間分析
米島万有子
(立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構・専門研究員)
中谷友樹(立命館大学文学部教授・歴史都市防災研究所副所長)

このセミナーはトヨタ自動車株式会社の「トヨタ環境活動助成プログラム」の助成で開催されます