研究所紹介

研究部会

歴史文化都市の時空間データ基盤研究部会

歴史文化都市の将来の災害リスクを明らかにし、災害時の対応や復興時の状況を歴史的背景とともに具体的に評価していくために、京都をはじめとする歴史都市を対象にした、時空間的なデータ基盤を構築し、歴史文化都市ならびに文化遺産の災害リスクや空間の質に関係する地理空間分析とこれをふまえた評価ツールを開発します。

歴史文化都市の防災技術研究部会

「歴史・文化・意匠的価値」と「防災性能」を兼ね備えた歴史文化都市・地域の防災技術を確立することを目的に、歴史文化都市空間の歴史的・文化的価値を保全する防災技術を向上させるとともに、他の研究部会とも連携し、歴史文化都市・地域のハザード評価と歴史文化都市空間の歴史的・意匠的・防災技術的価値評価の整理を行います。

歴史文化都市の防災デザイン研究部会

「歴史・文化・意匠的価値」と「防災性能」を兼ね備えた歴史文化都市の防災技術を確立することを目的に、伝統的な知恵と地域の歴史・文化を生かした耐震設計・改修技術や防耐火システム・機器の開発、歴史文化地域の地盤環境およびハザード評価を踏まえた防災対策の提案を行います。

文化遺産防災技術研究部会

歴史的な伝統の技で創出されてきた建造物をはじめとする文化遺産を災害から守るために、文化遺産が立地する場所の立地条件、地理的、地質的条件などに応じた防災技術を開発します。

歴史災害研究部会

歴史災害研究部会では、歴史災害と減災の知恵に関する3つの研究(データベースの構築、復原と減災の知恵の抽出、地図化などの表現方法)を行う予定です。

歴史都市防災計画研究部会

文化遺産や歴史都市の防災計画の策定に必要となる、各種の調査方法、合理的な計画立案方法、防災計画の評価方法を確立するための研究活動を行います。

文化遺産における人災・獣害研究部会

深刻な被害が報告されている美術工芸品の窃盗、歴史建造物への放火などの人災やアライグマなどの獣害から文化遺産を防御するための「リアルタイム高性能監視・防御システム」を開発します。

歴史都市・文化遺産の継承と保全のための政策研究部会

世界遺産を始めとする文化遺産の観光と文化遺産防災を両立させる政策に関する研究課題を検討するとともに、世界遺産・文化財の保全・継承のための政策、予算計画ならびに寄付拡大のための方策に関する研究を実施します。

国際展開・社会連携研究支援プログラム

「文化遺産と危機管理」国際研修など、文化遺産防災の研修事業支援や、GISによる文化遺産防災情報の共有手法の開発、及び歴史都市・文化遺産アーカイブの構築を行います。