奥尻高等学校1年生18名の皆さんに、大学の専門的な研究について高等学校での学びに寄せて考えてもらう高大連携特別授業を実施しました
2025年3月14日(金)、北海道奥尻高等学校との連携のもと、同校1年生18名を対象に、高大連携特別授業(高大連携講座)を実施しました。本講座は、本学の「R2030推進のためのグラスルーツ実践支援制度(GPSP)」に採択されたプロジェクト「大学附置研究所の防災教育専門知を活かした初等・中等教育学校の防災教育実践:次世代研究大学の実現に向けた附属・提携校との共創に向けて」の一環で、高校生の皆さんに大学の専門的な研究について高校での学びに寄せて考えてもらう学習プログラムです。
今回、5~7校時(12:40~15:15)で設定された講座の前半では、プロジェクト代表の村中亮夫教授[文学部地域研究学域]が、GoogleマップやGoogleストリートビュー、WebGISの一種である地理院地図を活用し、地理的見方・考え方に基づいて、災害地名や被災の記録など、三陸沿岸で継承されてきた災害文化について考える授業を行いました。講座の後半では、プロジェクトメンバーの手塚薫教授[北海学園大学]が高校教科書『日本史探究』からみた古代の北日本と奥尻島青苗遺跡について、また、同じくプロジェクトメンバーの谷崎友紀講師[京都文教大学]と田代優都さん[本学大学院文学研究科地理学・地域観光学専修]が高校の学びと大学の専門的な研究とのつながりについて、自身の学びのキャリアを踏まえて講演しました。
受講生の皆さんから、以下のようなコメントが寄せられました。
「古地名で災害文化が分かるというのを初めて知り、とても興味深いなと思いました。パソコンを使用して、その土地がどのような所なのかを見ながら授業を受けるというのが、すごく分かりやすかったです。他にもたくさんのことが知れて、本当にためになった授業でした。今日学んだことを、これからの自分の人生に活かしたいです。」
「今まで地理を学ぶことに対しての意味を考えたことがなかったが、その町を知ることによる観光業の活性化や災害時に対して文化から防衛策を知ることができたりと、役に立つことがたくさんあり驚いた。地名が、昔あった事例が元になっていて興味がわいた。自分の好きなことを探究するために、知らない人にインタビューをしたり、また大学で学び直したりとできることを可能なかぎりやっていて驚いた。」
「授業の中で、講義だけでなく大学で行うこと、大学で必要となるスキルを知れて、とても勉強になりました。また、講義の内容も奥尻の大昔の歴史を知れたり、東日本大震災の時のエピソード、津波の壮絶さを少し知れたりして興味深かったです。今回はありがとうございました。」
「大学の研究や内容について深く学ぶことができて良かったです。進路の選び方で迷っているので、自分の好きなことを続けられる道に進みたいと思いました。これから勉強に頑張り、必ず夢を叶えます。」
北海道奥尻高等学校1年生の皆さん、今回の講座で得られた大学での高度な研究と学生生活についての授業・講演内容を参考に、新学期からの学びを有意義なものにしてください!



