洛星高等学校1年生11名の皆さんに、地理的見方・考え方で人文学的な防災研究の最先端を学ぶ授業を実施しました
洛星高等学校1年生11名の皆さんに、地理的見方・考え方で人文学的な防災研究の最先端を学ぶ授業を実施しました。
2022年7月19日(火)、学校法人ヴィアトール学園洛星高等学校との連携のもと、当研究所の研究メンバーで地理学の立場から防災・環境研究を行う村中亮夫准教授(文学部地域研究学域)が、洛星高等学校1年生11名を対象に高大連携講座を実施しました。
本講座は、東日本大震災をきっかけに洛星高等学校の生徒有志が2012年度から大船渡市で続けているボランティア活動を本年度も実施するにあたり、現地訪問の事前学習として、津波地名(津波に由来する地名)を中心に岩手県の三陸沿岸の災害文化に関する地理学研究の成果を、Google マップ&ストリートビューや地理院地図などの「WebGIS」(地理情報システム)と岩手県内の津波地名が記載されている明治時代の古文書『岩手沿岸古地名考 全』を用いて体験・学習するプログラムです。
受講生からは、「蛸カラカイ(注)のような津波地名から、その由来ないしそこで何があったのかという研究を、実際に自分で考えて体験することができたのは新鮮だった」、「来週研修で実際に赴き、個人的にも好きな東北を、多方面からもっと知れるようになっていきたい」など、最先端の学問的な知見から大いに刺激を受けるとともに現地への思いをはせるコメントが寄せられました。
(注)『岩手沿岸古地名考 全』に記載されている津波地名の1つです。
❝洛星高等学校1年生有志の皆さん、東北では有意義な体験をしてきてくださいね!❞