歴史都市防災研究所定例研究会を開催しました。
歴史都市防災研究所では、研究メンバーがそれぞれの研究成果について報告をする場として、研究会を定例開催している。発表者および参加者は、当研究所所属の教員、専門研究員等の若手研究者、学生、および客員研究員として当研究所の活動に参画いただいている学外の関係者である。各研究部会・プログラムで進めている研究プロジェクトについて、多岐にわたる専門分野の研究者が活発に意見交換を行う機会として、来年度以降も継続予定である。
今年度開催した各回の内容については、以下のとおりである。
【第1回定例研究会】
開催日: 2013年6月1日(土) 10:30~12:30
開催場所: 立命館大学 BKCキャンパス 防災システムリサーチセンター
概 要:
研究所に発展改組し第1回目の定例研究会の開催となり、「歴史都市防災研究所の活動計画概要」として所長より研究所の運営体制及び研究活動の指針が示された。その後、6つの研究部会・プログラムの代表者より、それぞれの研究課題および活動計画についての紹介がされた。
【第2回定例研究会】
第7回歴史都市防災シンポジウムとして7月13日(土)に開催した。
【第3回定例研究会】
開催日: 2013年9月25日(水) 10:30~12:30
開催場所: 立命館大学 BKCキャンパス 防災システムリサーチセンター
発表者および報告内容:
向坊 恭介(理工学部 助教) 「飛騨高山伝統的建築物の改修マニュアルの構築」
吉越 昭久(文学部 教授) 「歴史災害の研究会開催についての概要」
Shakya Lata(衣笠総合研究機構 専門研究員)
「ネパールの歴史都市における中庭型集住体の特性とそこでのコミュニティ
防災の可能性-パタン旧市街地を対象として-」
【第4回定例研究会】
開催日: 2013年10月12日(土) 10:30~12:30
開催場所: 立命館大学 BKCキャンパス 防災システムリサーチセンター
発表者および報告内容:
谷口 仁士(立命館グローバル・イノベーション研究機構 教授)
「文化遺産における人災・獣害研究部会経過報告」
豊田 祐輔(政策科学部 准教授)
「歴史都市・文化遺産の継承と保全のための政策研究部会からの報告」
板谷 直子(衣笠総合研究機構 准教授)/矢野 桂司(文学部 教授)
「国際展開・社会連携研究支援プログラム研究計画発表」
【第5回定例研究会】
開催日: 2013年11月9日(土) 10:30~12:30
開催場所: 立命館大学 BKCキャンパス 防災システムリサーチセンター
発表者および報告内容:
古川 真史(理工学研究科 博士課程前期課程1回生)
「火災発生情報を共有できる地域防災情報システムの開発
~開発経緯と今後の運用に関して~」
吉田 武弘(日本学術振興会特別研究員)
「京都日出新聞に見る近代京都の歴史災害
~京都歴史災害史料研究会の10年」
鈴木 祥之(衣笠総合研究機構 教授)
「与謝野町加悦重要伝統的建造物群保存地区防災計画」
【第6回定例研究会】
開催日: 2013年12月14日(土) 15:00~17:00
開催場所: 長江家住宅・袋屋
発表者および報告内容:
金 玟淑(衣笠総合研究機構 専門研究員)
「文化財の被害のヒアリング及び実地調査報告~盗難文化財を主として~」
崔 明姫(衣笠総合研究機構 専門研究員)
「自然災害による歴史観光都市の経済的影響の定量評価」
矢野 桂司(文学部 教授) 「京町家のデジタル・アーカイブ」
当日は、矢野教授が研究調査対象としている、長江家住宅にて開催された。実際に日々調査にあたっている客員研究員や学生によって、長江家の歴史や建造物の特徴、調度品について説明がされた。