広報 (新聞掲載記事・研究会案内)

地理情報システム(GIS)を活用した歴史都市のまちづくり 「GIS Day in 関西 2014」を開催しました。

10月25日(土) 、衣笠キャンパスにて、「GIS Day in 関西 2014-歴史都市のまちづくり-」を開催した。

2007年の地理空間情報活用推進基本法の施行を受け、国をあげた基盤地図情報の整備や産学官連携でのGISの浸透が進んでいる。こうした社会的な背景の下、2014年度は「歴史都市のまちづくり」をテーマに講演会とGIS Workshopを開催した。

当日は2部構成で行われ、第一部は、「歴史都市のまちづくり」をテーマに講演会を行った。講演会では、①京都市都市計画局まち再生・創造推進室 密集市街地・細街路対策課長の文山達昭氏が、歴史都市京都における〈まち再生〉の取組、②立命館大学文学部の河角龍典教授が、GISでみる平安京のまちづくり、③京都府立総合資料館 庶務課新館担当福主査の福島幸宏氏が、「京都市明細図」を事例として地図のデジタル化による資料活用のひろがりについて、それぞれ講演が行われた。歴史都市のまちづくりの現状について、参加者が興味深く耳を傾ける姿が見られた。

講演に引き続き、「第8回地域の安全安心マップコンテスト」表彰式が開催された。本コンテストは、近年増加している、地震や集中豪雨などの自然災害、交通事故、不審者による声かけなど、身近な地域での不安に対して、小学生が保護者や家族、地域住民、教員らと一緒に地域の安全安心について調べ、危険な場所や緊急避難所などを記したマップを作成することを通じて、安全や防災について関心を早期から高めてもらうことを目的としている。11作品17人が表彰された。

第2部として行われたワークショップ「GIS Workshop」では、3つのコースにわかれ、ArcGISやArcGIS Onlineを用いた一般向けの体験実習に加え、GISによる災害予防・事前対策研修の応用実習などが開催された。当日は約70人の参加者が集まり、会場は大盛況であった。

なお、地域の安全安心マップコンテストで入賞した全作品と応募作品の一部は、2014年10月27日(月)から12月19日(金)にかけて、衣笠キャンパス歴史都市防災研究所の展示ルームに展示されている。