研究ハイライト

立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」国際研修2014を開催しました

カテゴリー
レポート

立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」
国際研修2014

2014年9月6日から22日まで約2週間にわたり、立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」国際研修2014を実施しました。第9回目となる本年度は、世界各国より135名の応募者があり、その中から、アルバニア、オーストラリア、クロアチア、エクアドル、エジプト、フィジー、ホンジュラス、インド、インドネシア、イラク、ニュージーランド、パキスタン、タイから計14名の研修者を選出し、招聘しました。

研修者は、日本の文化遺産と危機管理に関する取り組みを、京都での講義と見学、実習を通して学び、長期的な復興について阪神淡路大震災から19年を経た神戸で学びました。また、東日本大震災から3年半となる宮城県南三陸町では、フィールドワークと地元のリソースパーソンを交えた実践的なワークショップで、復興における文化遺産の果たす役割について再考する大変有意義な現地研修を行うことができました。

本国際研修は、文化遺産の専門家と、防災の専門家がともに学ぶ、歴史都市の文化遺産防災をテーマとした、世界で唯一の国際研修です。本国際研修は、国際機関などから高い評価を受け、招聘する研修者数の拡大が望まれていました。今年度からは、トヨタ財団イニシアティブ・プログラムの助成をいただくこととなり、参加枠を拡大して実施することができました。

立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」国際研修は、これまで実施した研修実績をもとに、立命館大学内外の研究者、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)文化遺産国際協力センター(ICCROM)国連国際防災戦略(UNISDR)など国際機関、文化庁をはじめとする行政、そして現場の専門家など多彩な講師陣、また、世界各国からの研修者の積極的な参加により高い評価を得ています。本国際研修では、今後も、当研究所の研究成果に基づいた国際社会に向けた成果発信や貢献活動を継続してまいります。

この記事をシェア