洛星高等学校1年生8名の皆さんに防災をテーマにした地域調査の方法を学ぶ授業を実施しました
2023年7月1日(土)、学校法人ヴィアトール学園洛星高等学校との連携のもと、当研究所の研究メンバーで地理学の立場から防災・環境研究を行う村中亮夫教授(文学部地域研究学域)が、洛星高等学校1年生8名を対象に高大連携講座を実施しました。
本講座は、洛星高等学校の生徒有志が東日本大震災の被災地訪問活動にあわせて実施する現地での地域調査の事前準備として、当研究所が高大連携に基づいて防災をテーマにした地域調査の方法論の学びを支援するプログラムです。講座の当日、生徒の皆さんは地域調査の概念や理論的な背景、意義、方法に関する講義を受けた後、現地調査の事前準備として、本学の新聞記事データベースを用いて訪問地である岩手県釜石市、大船渡市、陸前高田市における東日本大震災に関連する新聞記事を収集しました。
受講生の皆さんから、「現地で積極的に質問をし、学びを得るためにも、実際に現地に出向くまでの約3週間、先行研究を調べようと思いました。立命館大学の電子データベースを積極的に活用していきます」、地域調査やフィールドワークについて今まで具体的に考えたことがなく、たくさんの分類があることにとても驚かされました。また僕は今日の講義を通して学問から社会実装につなげることが一番大切なことだということが一番印象に残りました」、「あまりコンピュータ関連には強くないので、このように情報の集め方を学べるのはとてもためになった。資料収集(主に紙媒体)が好きなので、ネットからもたくさんの情報を拾えることが楽しかった。“人”から得られる情報も、貪欲に吸収していきたい」、「地域調査の意義の理解が深まった。家でも新聞を調べてみようと思った」など、地域調査の方法や事前準備の意義に対する理解とともに、現地訪問に向けた意欲が感じられる多くのコメントが寄せられました。
“洛星高等学校生徒有志の皆さん、現地では体調に気を付けつつ貴重な経験をしてきてください!”