「第2回歴史都市防災シンポジウム」を開催します。
文化遺産を災害から守ることについては、研究や技術開発が未だ十分ではなく、また早急に対応すべき課題が多いのが現状です。昨年度より毎年1回歴史都市防災シンポジウムを開催し、広く研究者や関係者の意見交換を行う場を設けております。今年度も、下記要項にて歴史都市防災シンポジウム’08を開催いたしますので、どうぞご参加ください。
主催
立命館大学グローバルCOEプログラム 歴史都市を守る「文化遺産防災学」推進拠点
立命館大学 歴史都市防災研究センター
日時
2008年10月4日(土)
会場
立命館大学 衣笠キャンパス 志学館(〒603-8577 京都市北区等持院北町56-1)
参加費
無料(ただし、交流会への参加は5,000円必要です)
事前申し込み
不要
本シンポジウムは、土木学会継続教育認定プログラム(JSCE08-0303)です。建設系CPD協議会のホームページにも掲載されており、日本建築学会など各種団体で相互承認可能な場合がありますのでご確認ください。
プログラム
時間 | A会場 | B会場 |
---|---|---|
10:30-12:30 | セッション1 | セッション3 |
12:30-13:30 | 休憩 | |
13:30-15:00 | 全体討論会 | |
15:00-15:15 | 休憩 | |
15:15-17:15 | セッション2 | セッション4 |
17:30~19:00 | 交流会 |
A会場【文化遺産の脆弱性、防災史、防災計画を中心に】
10:30-12:30 セッション1 座長:大窪 健之
- データベースを活用した防災史研究の可能性
- 伝統的木造密集市街地の延焼火災リスク評価に関する基礎的検討
- 歴史都市京都における文化遺産と災害危険地域分布の統合による脆弱性研究試論
- 韓国の文化財建造物の被災と指定解除にみる文化遺産の価値に関する基礎的考察
- アユタヤ遺跡周辺地域における住民と場所との心理的結び付きが災害対策・遺跡保全意識に与える影響に関する基礎的研究
- 新聞報道に基づく文化遺産防災に対する社会的着目度の分析
15:15-17:15 セッション2 座長:鐘ヶ江 秀彦
- 大震災時における道路の通行可能確率の推定
- Ad-hoc network positioning system for large scale disaster mitigation
- 市民参加を促進するためのインターネットを利用した災害図上訓練(DIG)に関する研究
― 高齢者や昼間不在者の住む多くの歴史地域を対象として ―
- ダンボールを利用した仮設空間の印象評価に関する実験的研究
- 京都清水寺界隈住民の地震防災に対する意識について
- コミュニティ防災意識向上のための防災ゲーミングの開発と評価
B会場【防災技術を中心に】
10:00-12:30 セッション3 座長:伊津野 和行
- 耐震マットを用いた文化財の転倒防止に関する実験的研究
- 中国統万城の風化削剥過程の初歩的なモデル
- 降雨時斜面災害防止のための重要文化財周辺斜面における現地多点モニタリング
- 光ファイバセンサによる重要文化財後背斜面の地表面変位計測
- Numerical simulation of slope failure for mitigation of rainfall induced slope disaster of an important cultural heritage
- 主成分分析を用いた降雨時斜面のリアルタイム危険度評価
― 京都市東山区重要文化財後背斜面を対象として ―
- 毛管遮水層(Capillary Barrier)の歴史的建造物周辺の斜面管理への応用
15:15-17:15 セッション4 座長:深川 良一
- 伝統木造建築物に用いられた古材の強度劣化および劣化非破壊検査法
- 京町家の火災による崩壊メカニズム
- 金沢市における伝統木造建物の構造特性と耐震性能に関する研究
- 重要伝統的建造物群保存地区における茶屋街建物の動特性
- E-ディフェンス震動台実験による伝統軸組構法木造建物の損傷観察
- はしご型フレームによる伝統木造構造物の耐震補強