プロジェクト

グローバルCOEプログラム 歴史都市を守る「文化遺産防災学」推進拠点のパンフレットは、こちらよりダウンロードできます。

レポート

第47回京都歴史災害研究会 (2012.12.12)

奈良大学文学部教授海津正倫氏によって、「ベトナム中部の歴史都市・ホイアン及び周辺地域の水害」と題する発表が行われた。ホイアンは、1999年に世界文化遺産に指定された歴史都市であるが、ドウボン川の河口付近にあって、その周辺地域も含めて水害を受けやすい環境にある。地形分類図の作成や聞き取り調査結果から、水害リスク図を提示し、特に水害を受けやすい地域などに言及された。その結果、ホイアンの古い町並みは、徐々に水位をあげるというドウボン川の水害の特徴によって残されてきたことなどが指摘された。

G-COE最終報告会 (2012.12.08)

びわこ・くさつキャンパスのプリズムホールにて、グローバルCOEプログラム「歴史都市を守る『文化遺産防災学』推進拠点」最終報告会「文化遺産を災害から守り継承していくために」を開催した。外部評価委員の出席のもと、5年間の活動紹介と教育研究成果について報告があった。活動の総集編としてまとめた「文化遺産防災ハンドブック」についても紹介があった。

【開会の辞】
  川口清史(立命館大学総長)

【基調講演】
 文化財の継承保存と防災~京都御所と冷泉家住宅・典籍をめぐって~
  冷泉為人((財)冷泉家時雨亭文庫理事長・立命館大学特別招聘教授)

【G-COE文化遺産防災学推進拠点の趣旨】
  大窪健之(立命館大学教授)

【拠点研究活動成果】
 1) 京都の歴史災害と文化財
  山崎正史(理工学部教授)
  吉越昭久(文学部教授)
  土岐憲三(歴史都市防災研究センター教授)
 2) 文化遺産を核とした周辺地域の防災環境整備
  深川良一(理工学部教授)
  小川圭一(理工学部准教授)
 3) 文化遺産防災のハンドブック
  大窪健之(理工学部教授)

【国際貢献・教育活動成果】
 1) 国際プロジェクトの活動
  共同研究報告 : 谷口仁士(歴史都市防災研究センター教授)
  ユネスコ・チェア国際研修 : 板谷直子(歴史都市防災研究センター准教授)
 2) 教育等の活動成果について
  伊津野和行(理工学部教授)

【外部評価委員会からのコメント】
  中川武(早稲田大学教授)

【閉会の挨拶】
  土岐憲三(立命館大学歴史都市防災研究センター センター長)

 

 









歴史災害セミナー (2012.11.09)

 「北野天満宮の石灯籠から京都の地震史を探る」というテーマで、京都大学大学院人間・環境学研究科助教の加藤護氏からの話題提供があり、その後活発な意見交換が行われた。北野天満宮には一部が破損した石灯籠があり、これは文政3(1830)年の京都地震によるものではないかとの考えから調査され、破損の特徴、石灯籠に刻まれた年代などから多くの資料提供が行われた。京都では近年に大きな地震を経験していないが、北野天満宮の石灯籠は、文政期の地震の特徴を知るための重要な手がかりになることを再確認することができた。

第46回京都歴史災害研究会 (2012.10.19)

神戸大学文学部教授の藤田裕嗣氏によって、「歴史地理学の観点による東日本大震災の復興支援―阪神淡路大震災を経験した神戸大学教員の発想―」と題する発表が行われた。歴史地理学の中では、明治期に作成された地籍図と土地台帳は、これまで過去の景観復原などに用いられてきたが、福島県相馬市における調査から復旧復興など将来の事業にも利用できるのではないかという興味ある指摘がされた。また、その指摘の利点だけでなく、課題についても示された。なお、この研究は科研費のプロジェクト研究によって実施されており、成果が期待されるところである。

ユネスコチェア「文化遺産と危機管理」国際研修2012 (2012.09.22)

2012年9月8日から22日まで、約2週間にわたり、第7回目となるユネスコチェア「文化遺産と危機管理」国際研修2012を実施しました。
今年度は、フィジー、インド、韓国、マレーシア、ミャンマー、ニュージーランド、パキスタン、スリランカ、トルコ、ベトナムから11名を招聘しました。
国際研修は、講義、見学、ならびに世界遺産である京都を対象としたワークショップ、そして、各国がそれぞれに取り組むケーススタディプロジェクトによって構成されています。これに加えて、神戸市と東日本大震災の被災地の一つである宮城県南三陸町において現地研修を行っています。昨年度に続き訪れた南三陸町では、地元の方々にお話を伺うとともに、復興計画の進捗状況を学びました。各国のケーススタディの講評には、イクロム(ICCROM:文化遺産国際協力センター)のジョセフ・キング氏にも加わっていただき有益なご助言をいただきました。
ユネスコチェア「文化遺産と危機管理」国際研修は、これまで実施した研修実績をもとに、立命館大学内外の研究者、国際機関や行政そして現場の専門家など多彩な講師陣、また、世界各国からの研修者の積極的な参加により運営されています。今後さらに内容の充実をはかりながら、継続的に開催することが望まれます。



京都府総合防災訓練 (2012.09.02)

京都府大山崎町の淀川河川公園で開催された京都府総合防災訓練に、伊津野、小川、崔と学生2名で参加した。ポスター展示を行い、来場者にG-COE活動について説明した。  

東日本大震災復興状況視察 (2012.08.20)

被災後1年半を経過した東日本大震災の現場において、町並みや文化遺産を中心とした復興状況について、昨年に被災状況を視察した場所を中心に8/20~23の日程で追跡視察を行った。18名のメンバーで、石垣が地震で崩れた仙台の青葉城跡、津波被害の大きかった仙台市閖上地区や東松島市野蒜地区、多賀城市、大きな被害を免れた松島町の円通院と瑞巌寺、さらには2004年岩手・宮城内陸地震で被害を受けた平泉の中尊寺と骨寺村荘園を見て回った。復興の現状と課題を学び、今後の対策や次の震災に備えるための知見を得た。