課題と募集要項について

本年度は、京都市の堀川およびその周辺地域をスタディエリアとして文化遺産防災のアイデアを募集します。対象エリアは、歴史的な都市軸であり、かつて途絶えていた堀川の再生は住民参加によって一部が既に実現し、河川公園として復活しており、現在は流域住民による新生堀川に対する「川育て」への取り組みなども開始されています。貴重な水源ともなる堀川を中心とした歴史的・伝統的建造物の防災と再生、近代的社会資本の活用と景観的融合、さらには歴史的な都市水系の再生を契機とした都市再編の提案など、ハード面、ソフト面にまたがる多様な提案の可能性が考えられます。

本コンペでは、歴史河川・堀川を軸に、「環境防災都市」京都の実現に資するような、多様で斬新なアイデアを期待します。二条城や西本願寺など部分に焦点をあてた密度の高い提案はもちろん、堀川を都市軸として南方向に延長することを想定すれば、多様な都市施設や文化遺産との接続を考慮できるでしょうし、よりスケールの大きな都市内水循環の復活をテーマにすることも出来るでしょう。あるべき京都の将来的像を提案するつもりで、恐れることなく斬新な構想をしてください。

もちろん、大胆な構想はその場所に対する正しい理解に基づいて行われなくてはなりません。地区についての詳しい情報は「参考資料」のページでもご覧いただけます。「参考資料」のページには随時情報が追加される場合がありますので、ぜひご参照のうえ、堀川の持つ歴史都市における潜在力を存分に生かした提案を構想してください。また、4月上旬には現地見学会を予定しています。詳細はトップページの「注目の新着情報」欄に掲示しますので、奮ってご参加ください。

応募資格
30歳以下の学生及び社会人。これ以外の者による指導や助言は、これを妨げるものではありません。
表彰および副賞
最優秀賞(1点:副賞50万円)、次点(1点:副賞25万円)、佳作(5点:副賞5万円)、その他特別賞(数点:副賞なし)なお、副賞は京都ライオンズクラブのご協力によります。
審査員
足立裕司(神戸大学)
大窪健之(立命館大学)
佐々木葉二(京都造形芸術大学)
島田 啓司(株式会社菊水製作所、京都ライオンズクラブ第57代会長)
髙田光雄(京都大学)
○土岐憲三(立命館大学)
室﨑益輝(関西学院大学)
吉川哲雄(「堀川と堀川通りを美しくする会」)
※○は審査員長。50音順、敬称略。
提出先
下記の宛先に郵送で提出してください(持参不可)。
〒603-8341 京都市北区小松原北町58
立命館大学歴史都市防災研究センター
事務室「文化遺産防災アイデアコンペ」係
日程
提案提出締切:2011年5月6日(金)(郵送・宅配便にて必着)
第一次審査:2011年5月中旬
第二次審査:2011年7月2日(土)(歴史都市防災シンポジウム‘11と同時開催)
現地見学会
4月に現地見学会を予定しています。詳細はトップページの「注目の新着情報」欄に掲示しますので、奮ってご参加ください。
提出物
一次審査
二次審査での議論の対象にふさわしい作品(7点)を、非公開の審査で選出します。
提案内容の充実度に加えて、作品としての完成度も求められます。 ① A1ボード(ハレパネなど)1枚に以下をレイアウトしたもの
  • 提案のタイトル
  • 提案概要の説明文(500字程度)
  • ボードの表面右上隅に2cm×5cmの枠を設け、枠内に応募登録番号を記入すること。 (応募登録番号は、②の手続きで取得してください。)
  • 提案内容をあらわすために必要な図面や模式図(必要なキャプションなどを含む)、透視図および模型写真など
  • ボードには応募登録番号以外、応募者を特定できる情報は記載しないこと。
② 応募申込書 下のリンクから登録ページに進み、必要事項を記入して登録を行うこと。 記入したメールアドレスに登録完了の確認メールが送られるので、そのメールをA4用紙に出力の上、応募申込書として提出作品と同梱すること。応募申込書のない作品は受け付けられないので注意すること。 →応募登録ページ ③ CD-R 1枚に、①のPDFデータを収めたもの。
  • PDFファイルの名称は、「<登録番号>.PDF」とすること。
  • 元のデータをイラストレータなどで作成する場合、線やフォントはラスタライズしないようにし、フォントはPDFファイルに埋め込んでおくこと。
  • ラスターデータの場合、もしくはラスターデータを含む場合、その解像度は300dpi以上とすること。
  • CD-Rに、「文化遺産防災アイデアコンぺ」の文字、および登録番号を記入したラベルをつけること。
二次審査・表彰
一次審査で選抜された作品の中から、一次審査で提出されたボードに加えパワーポイントや模型などの補足資料を用いたプレゼンテーションと、審査員による質疑や議論を通して、提案としての完成度や総合性を基準に最優秀賞および次点を選出し、特別賞と併せて表彰式を行います。
  1. 2次審査の発表には、約4分間のパワーポイントによるプレゼンテーションを行います。
  2. 模型などの立体的な補足資料について
    • 平面寸法はA1以内、高さは土台を含めて60cm以内とすること。(搬出入が容易な重量とすること。)
    • 立体的な補足資料はパネルとともに会場と同施設の別室に展示し、審査員は別途閲覧します。したがって発表時にそれらを指し示すことなどはできないので、パワーポイント中に写真などとして含めておくこと。
  3. 2次審査対象作品については、発表者2名までの交通費と模型などの立体的な補足資料の郵送費が支払われます。特別賞対象作品については、代表者1名分の交通費が支給されます。
成果の出版と応募作品の取り扱いについて
本コンペの応募作品、及び審査の内容については、応募登録をもって、立命館大学による出版物や展示、その他において作者の氏名と提出時点での所属とともに、適宜使用することを応募者に許諾いただいたものとさせていただきます。なお、応募作品の返却は致しませんので、提出に先立って、各自で必要な記録を行うようにしてください。

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