研究ハイライト

立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」国際研修2015を開催しました

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レポート

立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」
国際研修2015

2015年9月12日から28日まで約2週間にわたり、立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」国際研修2015を実施しました。第10回目となる本年度は、世界各国より166名の応募者があり、その中から、チリ、ガーナ、ハイチ、インド、イラン、イタリア、ネパール、オランダ、パレスチナ、フィリピン、セルビア、タイ、ベトナムから計15名の研修者を選出し、招聘しました。

研修者は、日本の文化遺産と危機管理に関する取り組みを、京都での講義と見学、実習を通して学び、長期的な復興について阪神淡路大震災から20年を経た神戸で学びました。また、東日本大震災から4年半となる宮城県南三陸町では、地元のリソースパーソンをお招きし、実践的なワークショップを行いました。南三陸でのワークショップは、今年で3回目なのですが、今年は志津川の低地は昔の面影が少なくなり、大量の土とコンクリートで埋められつつあり、海外からの研修生には難しいのではないかと懸念していました。しかし、何度も津波の被害にあいながらその度に再生する南三陸は、参加者の方々には“resilience”の点からとても学ぶところが多く、地元の方々が驚く提案もあり、有意義なものとなりました。

立命館大学ユネスコ・チェア「文化遺産と危機管理」国際研修は、これまで実施した研修実績をもとに、立命館大学内外の研究者、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)文化遺産国際協力センター(ICCROM)国連国際防災戦略(UNISDR)など国際機関、文化庁をはじめとする行政、そして現場の専門家など多彩な講師陣、また、世界各国からの研修者の積極的な参加により高い評価を得ています。

本国際研修では、今後も、当研究所の研究成果に基づいた国際社会に向けた成果発信や貢献活動を継続してまいります。


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