研究部会News|歴史都市・文化遺産の継承と保全のための政策研究部会|歴史都市・文化遺産の継承と保全のための政...|立命館大学 歴史都市防災研究所


プロジェクト

歴史都市・文化遺産の継承と保全のための政策研究部会の2013年度研究概要

 世界遺産を始めとする文化遺産の観光と文化遺産防災を両立させる政策に関する研究課題を検討するとともに、世界遺産・文化財の保全・継承のための政策、予算計画ならびに寄付拡大のための方策に関する研究を実施する。

1.ヘリテージ・ツーリズム研究プロジェクト
(1)過重な負担から文化遺産を擁するコアゾーンを保護・保全するためのツーリズムの開発

 過度な観光客数の受け入れによる文化遺産への負担に着目して、アンケート調査などによってツーリズムと文化遺産保全の両立を図るための基礎データを収集し、現状における問題点を明らかにする。

(2)UNESCOの進めるバッファーゾーン整備開発方針の調査研究
 文化遺産の継承のためには、その保護を担保するバッファーゾーンを含む総合的な歴史都市の防災政策ならびに整備計画が必要であり、産官学民が参加した「バッファーゾーン防災計画」を策定するために考慮に入れるべき重要な検討事項を明らかにする。

(3)文化遺産観光客に対する災害時避難・誘導計画および避難所に関する調査研究
 観光客の円滑な避難は人命だけでなく、被災後の迅速な文化遺産消火や動産遺産の安全な場所への移動につながることから、安全な避難に寄与する事前に整えておくべき施設や避難システムなどから構成される観光地の避難計画を提案する。

2.文化行政研究プロジェクト
(1)世界各国の文化財保護政策や予算措置、公租公課減免や寄付における税額免除などの調査研究

 文化遺産の修理、復元などの保護政策や制度に関する現状とともに、文化遺産と表裏一体である“儀式(無形文化財)”の現状について文化遺産所有者・管理者を対象に調査し、文化遺産の保存・継承、そしてファイナンス・マネジメントに関する問題点を明らかにする。

(2)経済的側面に着目した文化遺産防災のための行政政策に関する調査研究
 地域住民と文化遺産を訪れる観光客の支払意志額など経済的側面に着目した文化遺産保護政策を検討するとともに、政府による効果的・効率的な文化遺産防災対策と、対策によって経済的不利益を被る住民が受け入れ可能な対策の乖離を縮小するための方策を提案する。